食への想い
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すべては“⾷”につながる
命を⽀える“⾷”こそ、すべての源。
古来、⼀粒の⽶にも神が宿ると考えた⽇本の料理は、無病息災を願い、
⼦孫繁栄を祈る⾏事⾷に象徴されるように、旬を味わい、取り合わせで季節の喜びを表しながら、
「いただきます」の⾔葉と共に、感謝と敬意を持って、⾃⾝へ取り込むという側⾯がありました。
また、家族で囲む⾷卓から作法を学び、五感で⽂化に触れながら、
⽇本⼈のアイデンティティを養うことも。まさに、すべては“⾷”に通じているのです。
出汁
鰹節と昆布で、出汁が引けますか?
⽇本料理の礎であり、根幹となる「出汁」は私の教室においても「基本の“き”」。
顆粒タイプが主流となりつつある中、家庭でも短時間で簡単に引けて、
⾷味の満⾜感をも⾼めてくれる“本物の出汁”の美味しさと底⼒を伝え続けます。
食の安全を求めて
農作物や畜産、料理に⾄るまで、“⾷”には、作り⼿の想いが宿ります。
⾷べ⼿の笑顔と健康を想いながら、環境に寄り添い、
真⾯⽬に作られた⾷材を選んで、美味しい⼀品へ。
“⾷”で未来へ命を繋ぐ者として、実直な⽣産者さんたちと歩みを共にしたいと考えています。
愛でる器
⾃分専⽤のお椀とお箸があったり、
料理や季節に合わせて、しつらえを変えたり。
⽇本ほど、多様な器を使い分ける国を私は知りません。⾼級でなくとも、職⼈の⼿仕事を感じる器で⾷す。
それが⾷卓を豊かにするだけでなく、
伝統⼯芸を守ることにもつながるように。
持続可能な“⾷”のために
“⾷”を通じて、社会に貢献できることは何か。
地球の恵みである“⾷”を、より美味しく、
公平かつ永続的に享受するために、
“⾷”を通じて、社会に貢献できることは何か。
未来を⾒据えた、節度ある⽣産と消費。
⾷材を使い切る知恵と⼯夫など、環境への配慮と俯瞰的視点に⽴った“⾷育”が、必要だと感じています。
フードロス削減に向けて
残さず⾷べる、⾷材を使い切る
⼤阪の“しまつ料理”を広げる
世界では、まだ⾷べられる⾷材が先進国で廃棄される⼀⽅、飢えに苦しむ国があります。
⽇本におけるフードロスは、
年間約600万トン(農林⽔産省HPより)。
そのうち46%を占めているのが、各家庭からの廃棄物と報告され、
⽇本⼈⼀⼈当たり換算で、毎⽇お茶碗⼀杯分のご飯を捨てているのと同じ量にあたります。
環境変化や後継者問題など、農家視察で実感する厳しい現状。遠くない未来に予想される⾷料不安と対峙
する今、地球に⽣きる⼀⼈の⼤⼈として、決して⾒過ごせるものではありません。
まず、⾷卓に並んだ料理は、残さず⾷べること。
⾷材を余すことなく使い切る
⼤阪の“しまつ料理”を広げること。
⼩さな⼩さな活動ですが、続けることで、
いつか⼤きな実を結ぶと信じています。
未来を考える
これからの⽇本を担う⼦供たちへ。
料理の作り⽅はもちろんのこと、健康的な⾷材の選び⽅や“本物の出汁”の引き⽅、
味わいを伝える「⾷育」に、積極的に取り組みたいと考えています。
また、将来的には、後継者不⾜の⽣産者をはじめ、⾷関係の職⼈など、
「⽣きる⼒」につながる技術の習得、職種への⽷⼝となるよう、
こども⾷堂や⼩学校、児童養護施設などを対象とした社会活動も視野に⼊れています。